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NEWS

12/6/13
書籍「社労士が見つけた!(本当は怖い)採用・労働契約の失敗事例55」6/13発売しました。
12/3/28
書籍「社労士が見つけた(本当は怖い)解雇・退職・休職実務の失敗事例55」3/28発売しました。
11/12/21
書籍「税理士が見つけた!(本当は怖い)事業承継の失敗事例33」12/21発売しました。
11/11/2
書籍「税理士が見つけた!(本当は怖い)飲食業経理の失敗事例55」11/2発売しました。
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東京の季節

著者
高木健夫
発行
昭和30年(1955年)
著者
プロフィール
1905年福井県生まれ。「国民新聞」「読売新聞」「大阪毎日新聞」などの記者を経て、昭和14年北京で「東亜新報」を創刊して主筆となる。  戦後「読売新聞」に論説委員として復帰、昭和24年から17年間コラム「編集手帳」を担当。

道路はドロなり

 道路はドロなり
 ぽくぽくと霜どけの道を歩く。道路とはドロなりといった人があったが、まったくひどいなあと思う。いったいわれわれの税金はどこへ使われているのだろう、と、また不安になる。
 東京都庁都民室発行「東京都おしらせ版」によると東京の道路は「使われすぎている」のだそうだ。尾張町の交通量は朝から十二時問のうちに歩行者十万二千人、自動車二万七千台、緩行車馬七千三百台。現在東京を走っている自動車がアメリカ軍用を除いて八万五千台で、毎月二千台以上もふえている。
 車は多い、人は多い、その上都税を負担しない観光客や旅行者の自動車の利用度も高い、これては息ぎれして、ガタピシしてしまうのもあたりまえでしょう、とある。どういうわけで「あたりまえ」なのだか、ちょっとわからん。修繕しかいで放っておくからいたむのがあたりまえだというのか。修繕のテンポを交通量が追い越すから道路がガタピシになるのがあたりまえだというのか。
 東京都の全道路二万七百キロのうち、都知事の責任下にある都道は半分の一万百キロ、国道は百六十分の一の百坦三キロであとは市町村と個人の道路だそうだ。そうすると東京の道路の半分が完全によくなれば都知事は立派に公約を果したということになる。
 しかしそれでは都民の便利は半分しか満たされないわけである。四万台で役所の送り迎えをさせる公用族に道路税をうんとかけて、靴の穴を気にする善良な小市民のために東京の全道路をよくしたいものてある。