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NEWS
- 12/6/13
- 書籍「社労士が見つけた!(本当は怖い)採用・労働契約の失敗事例55」6/13発売しました。
- 12/3/28
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東京の季節
- 著者
- 高木健夫
- 発行
- 昭和30年(1955年)
- 著者
プロフィール - 1905年福井県生まれ。「国民新聞」「読売新聞」「大阪毎日新聞」などの記者を経て、昭和14年北京で「東亜新報」を創刊して主筆となる。 戦後「読売新聞」に論説委員として復帰、昭和24年から17年間コラム「編集手帳」を担当。
夏
官僚水害
官僚水害
梅雨明けちかい不安定な気圧配置はどうしても各地に豪雨を伴いがちなものだそうだが、今年もまた恒例によって全国いたるところに水害を巻き起している。ことに関西中国地方を襲った十、十一日の豪雨は明治廿九年いらいの雨量の記録を破った。大阪35、兵庫4、和歌山8、愛知3、岐阜5、愛媛14、広島13、長野2、これはその水害の死者の数宇であり、行方不明者を加えると百五十三名となる、田畑や家の損害は大阪が五十億、和歌山廿二億、愛媛十一億、被害地の全部を含めたら百億円を突破するだろう。
さきのダイナ台風の被害額をこれに加えたらいくらになるか。さらにこれからの台風シーズンや損害を予想したらいくらになるか? 水害は天災というよりもむしろ八〇%は人工によって防げるものである。水を治めるのが政治の理想だったのは何も中国だけの話じゃない。
それなのに現代日本の政治ははたしてどうであるか? 国土を守る砂防法よりも破防法に力をいれる政冶であり、その砂防法の予算が、二日間の豪雨の被害額の半分にもならぬ四十億円という有様である。むしろ水害地の慰問に事前運動の口実が出来たと内心ホクソ笑む代議士が多いの
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