• 六月の言葉
  • 夏至
  • 七月の言葉
  • 全国安全週間
  • 半夏生
  • 七夕
  • 官僚水害
  • 招くのはだれ?
  • お盆
  • 中元
  • 大売出し
  • 気象記念日・電波の日・写真の日
  • 土用
  • ウナギをたべる
  • 三伏
  • 祭りだ、祭りだ
  • 花火の唄
  • 川開き
  • 夏休み
  • 八月の言葉
  • 広島平和祭
  • 一九五四年八月六日
  • 口腔衛生週間
  • 天の川
  • ある銷夏法
  • 立秋
  • 虫の世界
  • 一九五三年八月十五日
  • 雷談義
  • 人工降雨
  • 秋の雲
  • 虫・花・波
  • 芸術祭
  • 雑誌週間
  • 二百十日
  • 雨ニモマケズ
  • 計量記念日・時の記念日
  • 伝染病予防週間
  • 食品衛生週間
  • 梅雨に入る
  • 父の日

  • 九月の言葉
  • 秋の肌ざわり
  • 10月の言葉
  • 赤い羽根
  • 新聞の自由
  • 寒露
  • 寒さの分析
  • 鉄道記念日
  • 結核予防週間
  • 靖国神社例大祭
  • 交通安全旬間
  • 大正震災記念日
  • 読書週間
  • 神頼み・結婚シーズン
  • 11月の言葉
  • 週間マニア
  • 文化の日
  • 文化勲章の人たち
  • 立冬
  • 秋空のチリの中に
  • 世界平和記念日
  • 青少年保護育成運動
  • VJデー
  • 明暗七五三
  • 年賀はがきを買う
  • 海上保安週間
  • 小雪
  • 勤労感謝の日
  • 銭湯天国
  • 火事と地震
  • 火災予防週間
  • 台風考
  • 落ちた看板
  • 白露
  • 美術の秋
  • 秋分の日
  • お月見・仲秋名月

  • 三月の言葉
  • 消防記念日
  • 国際婦人デー
  • 動物愛護週間
  • 春分の日
  • 放送記念日
  • 電気記念日
  • 西行忌
  • 清明節前後
  • さくら
  • 卒業
  • 狩猟禁止
  • 四月の言葉
  • 古洗
  • エープリル・フール
  • 緑の週間
  • 清明節
  • 花のモラル
  • 花のいのち
  • 花まつり
  • 婦人の日
  • 婦人週間
  • 韓国独立運動記念日
  • 啄木忌
  • ハエが出てきた
  • 花を食べる
  • 緑への思慕
  • 天皇誕生日
  • 祝日つづき
  • 五月の言葉
  • 憲法記念日
  • こどもの日
  • 児童福祉週間
  • ひなまつり
  • 母の日
  • 夏場所
  • 愛鳥記念日
  • 西の茶・東の茶
  • バラを語る
  • ブルガリア解放記念日
  • 踏青
  • スターリン追悼祭
  • 啓虫
  • 皇后誕生日

NEWS

12/6/13
書籍「社労士が見つけた!(本当は怖い)採用・労働契約の失敗事例55」6/13発売しました。
12/3/28
書籍「社労士が見つけた(本当は怖い)解雇・退職・休職実務の失敗事例55」3/28発売しました。
11/12/21
書籍「税理士が見つけた!(本当は怖い)事業承継の失敗事例33」12/21発売しました。
11/11/2
書籍「税理士が見つけた!(本当は怖い)飲食業経理の失敗事例55」11/2発売しました。
11/5/11
書籍「公認会計士が見つけた!(本当は怖い)グループ法人税務の失敗事例55」発売しました。

TOHO税務会計メルマガ

東京の季節>>中古本の購入はこちらから(新品は品切れ中です)

img_18

東京の季節

著者
高木健夫
発行
昭和30年(1955年)
著者
プロフィール
1905年福井県生まれ。「国民新聞」「読売新聞」「大阪毎日新聞」などの記者を経て、昭和14年北京で「東亜新報」を創刊して主筆となる。  戦後「読売新聞」に論説委員として復帰、昭和24年から17年間コラム「編集手帳」を担当。

鉄道記念日

 十四日 鉄道記念日
 国電新橋駅のフォームの柱に場末のカフェみたいな造花のモミジと提灯が釣られたので、よくみると「祝鉄道八十年」という字があった。
 今をさる八十年前の一八七二年十月十四日(明治五年九月十二日)汽笛一声新橋を早やわが汽車が開通した、正確にいうとこの日に新橋横浜間の鉄道開行式が明治天皇御臨席の下に華々しく行われたのである。
 当時の「開行式」なるものは何せ大がかりなもので近衛砲隊は日比谷操練場で祝砲百一発をぶッ放し、新橋駅(現在の汐留駅あたり)には桟敷を設け、花火をあげ、軽気球を飛ばし、二万人のお客を招待して赤飯の折詰を配った。「煙のみ一筋空にたなびきて車は遠くなりにけるかな」などとおどろいていたのだから天下太平。
 それに比べるとこんどの八十年記念は、国鉄ではもちろん祝賀式をやるけれども、まず国鉄職員を表彰する。最高勲章みたいな顕功章を授与し、優秀な技術者の五氏にはこんど制定した下山賞をやるという。汽車ポッポも八十年もたてば時代とともに進むのである。
 きょうのめでたい国鉄の記念日に縁起でもないことをいうようだが、鉄道というものが、時代に置き去られるという危険が刻々に迫っているのではないか、という気がする。一番いい例が自動車の発達だ。国鉄は近県の私営バスの進出にはたして脅威を感じないであろうか。ちかごろの近県からの修学旅行や団体客はみんな貸切バスだ。目的地から目的地まで座ったままで行けるというのが何よりの魅力なのである。待つ時間もいらないし切符を検査されることもない。この白由! この快適!
 なるほど特別二等車や展望車、寝台車はいいが、しょせんこれは庶民にとっては縁のないものである。バスに追い込まれている鉄道は、八十年に奮起一番、三等の乗客に対するサービスの歴史的な向上をやって時代の要望にこたえる必要があろう。(一九五二年)