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NEWS
- 12/6/13
- 書籍「社労士が見つけた!(本当は怖い)採用・労働契約の失敗事例55」6/13発売しました。
- 12/3/28
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- 11/11/2
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東京の季節
- 著者
- 高木健夫
- 発行
- 昭和30年(1955年)
- 著者
プロフィール - 1905年福井県生まれ。「国民新聞」「読売新聞」「大阪毎日新聞」などの記者を経て、昭和14年北京で「東亜新報」を創刊して主筆となる。 戦後「読売新聞」に論説委員として復帰、昭和24年から17年間コラム「編集手帳」を担当。
秋
神頼み・結婚シーズン
神頼み・結婚シーズン
十月は結婚シーズン。その結婚式はたいがい神前結婚だ。十月は「神無月」つまり神様がみんなお留守だというのに神前結婚をやるのは意味ないじゃないか、といった人がいた。が、それはちがう。神無し月というのは、なるほど諸国の神様がみんな出雲へ出かけていって、神様がお留守になることらしいが、しかし場所も「出雲」で神様大会を開いているのだから、結婚するにはちょうどよい機会だ、ということになるではないか。
それにしても結婚式にいつまでたっても縁起を担ぎ、迷信にこだわる人が多いのはいったいどうしたことだろう? 仏滅や友引だといって式を挙げず、黄道吉日をえらぶ、というのだが近代人にとっては黄道というのは地球からみて太陽の通る天球の道である以外に、結婚式などとはおよそ関連がないはずだ。仏滅はわるい、友引もいけない、というが人間が勝手にきめて定朗的にまわってくるこんな日を、だれもいちいち覚えてはいないだろう。
ちかごろは仏滅や友引の日が必要だという若い人たちがいる。どういうわけかといえば、そういう日は結婚式がないからゆっくりとていねいに式をあげてもらえるからだ、という。
「吉日」の結婚式場はどこもかしこもラアソュ・アワーの電車みたいなもので、短い時間に花嫁花婿の大量生産をやってのけるのだから神様も職業的なノリトなどをいちいち聞き分けて下さる暇もおありにならないだろう。これがまた十年もたつと結びの神ならぬ離婚の神様がほしくなる人も出て来よう。神前離婚がないというのはどういうわけか?